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2007年 03月 12日
「偽装国家」 勝谷誠彦著
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最近ワタクシが非常に好きなコラムニスト。
それが勝谷誠彦さん!

「TVタックル」や「たかじんのそこまで言って委員会」等々、
ロジカルかつ面白いトークでおなじみでございます。

ワタクシ以前から、勝谷さんのブログを読んでいたのですが、
最近有料のメルマガに移行されまして、
それをお金を払って購読している位好きなのでございます。

http://katsuyamasahiko.jp/

さて、この勝谷さんが最近出した本が「偽装国家」!

~「はじめに」より~

やらせタウンミーティングや郵政造反組の復党で露呈した、
小泉・安倍政権の「偽装改革」。

高校で「単位偽装」して大学に入り、買った車は三菱で「リコール偽装」。
ケーキを買えば不二家の「期限切れ偽装」で腹をこわし、
風呂に入りゃパロマの湯沸器の「修理偽装」で死にかける。
テレビをつければ偽装で胸を作った姉妹が喋っていて、
投票に行けば「経歴偽装」の代議士に引っかかる。

もちろん住んでいるマンションは「耐震偽装」で、
走っている高速の橋脚も、新幹線のトンネルも「強度偽装」。
街に出れば、米国牛の牛丼は「安全偽装」。。。

・・・・

いやー、本当に日本はひどい!本当にひどい!!腐ってる!!(怒)
ということがよくわかる1冊です。
こういう本はもっと読まれた方がよいと思います。

面白くって本当におススメですよ~。



ちなみに日刊のメルマガはこんな感じです。
月800円ですが、雑誌を買うと思えばものすごく安いです。是非。

<本日のメルマガからの抜粋>

2007年3月13日号。
<ナントカ還元水から5000円ボトルへお笑い自民情報操作>。

 言霊とはまことにあるもので「ナントカ還元水」がすっかり定着した背景には、この言葉の持つトホホ感が、あの頭の悪い代議士の、情けない顔や、低能発言にピッタリとリンクしたからだろう。いや、光熱費で作った裏金が、そのスジの女に手を出したために、裏社会に「還元」されたんだよね、とまではこじつけませんが(笑)。

 ナントカ還元水に関しては、当初はそういう装置が議員会館についているのかどうかということを巡って、民主党が「突撃」という猿芝居をしてみせたりした。蓮ちゃんも、下らないパフォーマンスに付き合っているんじゃないよ、ホントに。オノレの代表の不動産問題で、自民党に金玉握られている以上、どうせそれ以上の追及はできないんだから。
 お互いにチキンゲームを国会でやると、玉と歩を交換することになるからね。
 まあ、それは国会が盛り上がったらまた書く。

 ところが、昨日あたりから、ナントカ還元水は装置で作るものではなく、ペットボトルに入った水だ、という情報が流されはじめ、大マスコミの方々が一斉に飛びついた。この情報の流れを詳細に精査すると、いかに大マスコミが、利権談合記者クラブのもと、いいように政治屋に利用されているかがわかりますよ。

 ペットボトルの水は「ナノクラスター有機ゲルマニウム水」というもので、なんと一本5000円(!)するという、具体的な話も流れ始めた。
 あるジャーナリストが松岡事務所に当てると、あれだけこれまでは「調査中」と言ってきた事務所が、アッサリと認めたらしい。

 実は、これは自民党執行部が描いた絵だった。情報筋よると、もっと正確には、まさに国会乗り切りの責任者である、二階俊博自民党国会対策委員長のアイディアだと言う。
 小沢問題を持ち出せば、強引に国会を乗り切ることも出来るが、紛糾しなければそれに越したことはない。国民に対する説明も必要だ。

 そこで、二階さん、考えましたね。装置だと、あるなしがすぐにバレてしまう。腹に消える水だと、そこはうまく誤魔化せる可能性が高い。
 本来ならば、ペットボトルの水は光熱費じゃなくて食糧費なんだが、そのくらいは、馬鹿な国民を言いくるめられると思ったのだろう。

 それにしても、年間500万円分のペットボトルの水というのは大変だ。一日平均にすると1万5千円もの水を飲まなくてはいけなくなる。150円のボトルだと100本だ。松岡事務所の秘書は、朝から晩まで呑みっぱなしの、水呑み百姓ならぬ水呑み秘書だ(笑)。
 そこで二階さん、またまた考えましたね(笑)。一日3本だと合理性があるだろう。とすれば1本5000円だ。

 以下は想像だが、二階さん、秘書にこう命じたに違いない。
 「1本5000円の水というのを探せ」。
 秘書さん、ネットで検索した。そして行き当たったのがこのページだった。
 http://lourdes132.co.jp/index.html

 なぜか、商品情報はないのだが、ここの「ナノクラスター有機ゲルマニウム水」は1本5000円なり。これを買ったことにしたのである。商品名についても、上記ジャーナリスト氏は、松岡事務所に確認済みだ。もっとも、『ムーブ!』のスタッフが同社に当てたところ、松岡事務所の購入の事実はない、との回答だった。
 キリスト教の奇跡の泉で知られる「ルルド」の名を冠したこの会社、薬事法とのからみでも、突っ込み所満点だが、まあ、今回は本筋ではないのでカンベンしてやる(笑)。

 おわかりでしょうか。自民党国対委員長がまく餌に、大マスコミはいいように振り回されているんですよ。
 一時が万事、政治記事というのは、こうして作られると、あなただけは知っておいて欲しい。こうやってまかれた餌に、何も考えずに食いついていく阿呆マスコミに、愚民の方々がいいように踊らされて、小泉さんに300議席くれてやったのが、先の総選挙だったということだ。

 ところが、この話、もう一回どんでん返しがある。
 恐らくは、情報管理をする世耕補佐官あたりの、メディアのセンスが二階さんよりも若干いい人が「ヤバイ」と思ったんですね。
 松岡のオッサンは会見で「今どき水道水を飲んでいる人はほとんどいないでしょう」と発言してしまった。
 ホントにこのヒト馬鹿だよね。予想通り「ミネラルウォーターを買えない貧乏人は何を飲めばいいのか」などという抗議が来たらしい。こういう抗議する奴も、私は大嫌いだけど。でも、たとえば水道を管理する全国の現場の人間などは、頭に来ただろう。

 そこへ「1本5000円の水を毎日3本飲んでいます」などと発表してごらんなさい。今度はまた別の意味で、世論は激昂するに違いない。
 そういうわけで朝令暮改。「5000円のペットボトル作戦」は撤回され、確認に走った大マスコミの方々に、自民党や松岡事務所は今度は掌を返して、否定に回ったという次第。上記ジャーナリスト氏は、あまりに取材活動が鋭く、早すぎたので、松岡事務所に、自民党執行部の「作戦変更」が伝わっていなかったのだ(爆笑)。

 松岡問題では、自民党はあくまでも強行突破をはかる。
 証人喚問に自民党は絶対に応じない。あの知能指数の大臣を、証人の席に座らせたら、間違いなく偽証罪で現職の閣僚から縄付きを出すことになるからだ。
 残念ながらヘタレ野党には、それを覆すだけの力はない。だって、数が足りないんだから。上記、愚民踊りで300議席くれてやった、めでたい成果である。
 かくして、真っ黒けの犯罪者が、日本の農林水産行政のトップに居座り続ける。

 安倍さんはこの犯罪者を「守った」ことで、「求心力が高まる」んだそうだ。凄い国だなあ。
 この状況で、内閣支持率を下げ止まらせる国民もお見事(嘲)。
 <内閣支持、横ばい38% 不支持は41% 本社世論調査 >
 http://www.asahi.com/politics/update/0313/001.html
 嗚呼、馬鹿が国家をやっている。 

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発行:株式会社 世論社
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by yasuteruh | 2007-03-12 22:02 |


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